 |
 |
 |
| OB訪問レポート |

20回生 宮林謙吉さん |
Q:自己紹介をお願いします。
宮林さん:20回生の宮林謙吉です。
高須さん:20回生の高須夫悟です。
|
 |
|
Q:どんな研究をされているのですか?
宮林さん:素粒子の研究をしています。素粒子は物質の一番小さい構成要素で、原子核をつくっている陽子と中性子もクオークという粒子からできています。その大きさは100京分の1m以下で、そういう小さな粒子をつくるには高エネルギーの粒子を衝突させます。ビッグバン直後の宇宙は高エネルギーの粒子衝突が起きていたとされ、そういう衝突によって生まれた粒子を再生することもできるのです。実験では加速器を使って粒子の集団を加速して高エネルギー粒子のビームをつくり、このビームをぶつけて新しい粒子を生成します。加速器や発生した粒子をとらえる検出器は高価で大きいので、各大学と共同研究しています。加速器は筑波の研究所にあるので、年に50〜70日ほど筑波のほうにも行きます。
高須さん:数理生物学の研究です。生き物の関係を数式におとして生き物の病気・進化を数理モデルによって解析しようというものです。数理生物学では、観察するという作業をするかわりに数式で予想します。数式におとすことで、さまざまなことが分かります。最初に研究したのはカッコウの托卵についてですね。カッコウは他の鳥の巣に卵を生んで、その鳥に雛を育ててもらいます。なかにはカッコウの卵を排除する種もいます。この寄生関係を数理モデルで解析するというものです。
|

20回生 高須夫悟さん |
 |

|
Q:研究によって、何か社会に貢献したことは?
宮林さん:直接的に役にたっているものはないけど、医療でつかわれている放射能がそうじゃないかな。
高須さん:動物保全ですね。絶滅危惧種の動物の生態を数理モデルにすることで、さまざまな対策が考えられますね。
Q:今の研究を始めるきっかけとかありますか?
高須さん:たまたま山に行って知ったカッコウの托卵ですね。
宮林さん:高校のときの授業で、大学でやることなんだけど、先生が粒子力学の話をしてくれて。それがすごい新鮮で。
|
 |
|
Q:高校時代の思い出は?
高須さん:部活で水泳をやってたね。高校時代は部活と勉強に熱心だったね。学校祭で、夜9時まで作業をしてのを覚えてるけど。
宮林さん:僕は部活とかはやってなくて、生徒会活動に参加してたね。千種陽の編集したり。学校祭では、素うどんを売ってたね。星ヶ丘どまりの地下鉄があったり。
Q:大学教員をやっていて思うことは?
教育と研究はどちらも欠けてはいけないことかな。大学の講義では、生徒に講義がおもしろいとか、楽しいと思ってほしいから、そのために研究は必要だからね。新しい刺激が欲しいし、それを生徒にも伝えたい。教育をしてないと、研究員もついてこないからね。うちの大学には千種生はあまり入ってこないんだけど、知らないのかな。おもしろい研究だと思うけど、知らないなら残念だな。
|
 |
 |

|
Q:同窓会について思うことは?
総会に僕ら30代の回生は少ないんだよね。ちょうど、子供がいたりしてなかなか出てこれないだと思うよ。千種出身の人には大学の研究所で会ったりするけどね。
Q:千種生に伝えたいメッセージなどはありますか?
宮林さん:自分がしたいことを熱心にやれば、人生楽しいし、充実すると思う。
高須さん:同じような内容になってしまうけど、これだけはしっかりやろうと決めたことは全力でやる、なんでもいいけど。
|
 |
インタビューのあと、お二方の研究室にお邪魔しました。宮林さんの研究室には宇宙線をとらえる機器があり、宇宙線が降ってきているのを、電気信号に変えて見せていただきました。
高須さんの研究室には、高須さん本人が紙とペンと計算機があれば研究ができると言っていた通り、パソコンがあり、趣味の金魚が泳いでいました。高須さんからは高須さんが翻訳した「持続不可能性」という本をいただきました。 |

|
 |

|
今回訪問した宮林さんと高須さんの研究に興味がある人はホームページをご覧ください。ホームぺ−ジには論文のPDFもあります。
宮林さん⇒http://www.hepl.phys.nara-wu.ac.jp/
高須さん⇒http://gi.ics.nara-wu.ac.jp/~takasu/
|
 |