■第 15回OB訪問■

4月26日に南山大学外国語学部スペイン・ラテンアメリカ学科准教授の牛田千鶴さん(15回生)にOB訪問に行ってきました。その模様をお伝えします。


OB訪問レポート

千種高校での思い出を教えてください

まずは、健脚会での歌おう会でギターを弾きながらみんなでフォークソングを歌ったことです。イルカの「なごり雪」やかぐや姫の曲をみんなで一緒に歌ったのがとても楽しかったです。またトランプの「ナポレオン」にみんなではまっていたのも思い出に残っています。放課中にカードを配って、授業中にこっそり策を練って、また次の放課にゲームをする・・とにかくおもしろかったですね。

それから2年生の文化祭の演劇「オイディプス」で母親のイオカステ役を演じたのですが、学校からなのか友達からなのか、どこからもらったのかはわかりませんが“助演女優賞”をいただきました。また2,3年の時には女の子バンドを組んでいて、ビージーズをメインに、余興で山口百恵の「愛の嵐」を歌ったこともあります。スパンコールの衣装でみんな盛り上がり、今でもクラス会で友人からは話題になります。


 それから高校時代に2度先生に叱られた思い出もあります。一度は、天気の良い日に10数人で授業をさぼって動物園に行ったことです。中学時代まではどちらかというと優等生で過ごしてきたので、少し悪びれてみたいという思いがあったのだと思います。帰ってきてから先生にとても叱られ、反省文と親からの一筆を書かされました。親から叱られた友人もいたようですが、私の親はむしろ「そんなことができるようになったか」と寛容に受け止めてくれました。

印象的な先生は世界史の平一先生です。一度、日本の将来や世界のできごとなどについて議論していて夜遅くなってしまい、4〜5人で先生のご自宅に泊めていただいたこともあります。社会問題に敏感な人の集まりだったので、先生が提起してくださる問題について、皆で延々と議論していました。いまだに先生とのお付き合いも続いています。千種高校では本当に先生方に恵まれていたと思います。


高校卒業後についてお話してください

高校時代はあまり勉強しなかったので、受験ではそのつけが回ってきました。でも高校で勉強しなかった分、大学では厳しい中勉強をとてもおもしろく感じることができました。

大学は南山大学のイスパニア学科(現スペイン・ラテンアメリカ学科)に入学しました。

イスパニア学科に入学した理由は、発展途上国にボランティアに行きたかったからです。高校二年のときにマザーテレサの存在を知り、その偉大さに影響を受けました。また和崎洋一さんの『スワヒリの世界にて』というタンザニアでの青空教室についての本に出会い、私のしたいことはこれだと確信しました。そのために自分に何が必要かと考えたときに、やはりまず言語が必要だと思い、イスパニア学科に決めました。


その後東京外国語大学大学院に進学し、そこでネットワークを築きました。地方の私大出身者は私だけで劣等感やプレッシャーを感じることも多く、とにかく必死に本を読んで勉強しました。周りの人のすごさに圧倒されるのと同時に、自分には足りないことがまだたくさんあると、一生懸命勉強しました。ゼミには他大学の学生やよその博士課程に進学した先輩たちも参加していましたし、首都圏にあるいくつかの大学の学生たちが集った月1の研究会などでネットワークを構築したことが、ここで得た最大のものです。高校時代からの夢をかなえ、ニカラグアの保健所と大学病院でボランティア活動ができたのもこの時期でした。


そして二人目の子どもが保育園に入ってから、名古屋大学大学院国際開発研究科の博士課程に進学しました。新しくできたばかりの研究科の一期生となりましたが、一年目で就職が鈴鹿国際大学に決まったので、働きながら在籍していました。そこでは元々興味のあった「教育開発」だけではなく、「開発教育」や「多文化理解教育」などにも関心を持ちました。




現在のお仕事について教えてください

 南山大学外国語学部スペイン・ラテンアメリカ学科で准教授をしています。ゼミ生は3年生でラテンアメリカ各国について発表してもらうのですが、学生のみんなはとても頑張って取り組んでいます。そこでプレゼンテーション能力なども養われ、成果として形に残っていきます。その各国レポートなどから卒業論文のテーマを設定し、英語やスペイン語で書かれた論文を夏休み等時間のある時にまとめて読んでもらいます。学生は相当勉強しなければならないのですが、ゼミがおもしろいと言ってくれる学生もたくさんいます。勉強したくなる雰囲気を学生達自身が作ってくれていて、私は助言を求められるときだけコメントします。ゼミ生の卒業論文をまとめた“卒業論文集”を学生達が作り上げ、完成品を見たときにはとても感動しました。


千種の在校生へのメッセージをお願いします

強も諸活動も、目的意識を持ってやっていけると実を結ぶと思います。目的があれば主体性も出てきます。高校生活は楽しかったけれどやはり悔いは残るので、“させられるのではなく主体的に”物事に取り組んでいくのが大切だと思います。



牛田さんはとても明るい方で、お話を伺ったスタッフもとても楽しい時間を過ごすことができました。お忙しい中OB訪問を承諾してくださった牛田さん、本当にどうもありがとうございました。

【牛田さんの最近の著書】

  • ラテンアメリカの教育改革』(編著),行路社,2007年(近刊).
  • 『地球時代の南北アメリカと日本』(共著),ミネルヴァ書房,2006年.
  • 『北米の小さな博物館』(共著),彩流社, 2006年.
  • 『ラテンアメリカ現代史III:メキシコ・中米・カリブ海地域』(共著),山川出版社,2006年.
  • 『アメリカのヒスパニック=ラティーノ社会を知るための55章』(共著),明石書店,2005年.
  • 『ラテンアメリカの諸相と展望』(共著),行路社,2004年.
  • 『北アメリカ社会を眺めて』(共著),関西学院大学出版会,2004

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